バランス・質・継続で“基盤”を作る|プロバスケットボール B.LEAGUE 野本大智選手
こんにちは。BASE FOOD note 編集部です。
ベースフードでは、健康的なカラダづくりやスポーツパフォーマンス向上の“ベースアップ”をサポートする「BASE UP SPORTS PROJECT」を展開しています。
今回は、同プロジェクトにご賛同いただき、サプライヤーとして継続的なサポートをさせていただいている、プロバスケットボール選手の野本大智選手にインタビュー。
今まさにシーズン中の「B.LEAGUE」で活躍されている野本選手は、群馬県屈指の進学校である群馬県立高崎高等学校在学時にインターハイ出場を果たし、その後進学したバスケットボール強豪校の筑波大学で全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)優勝に貢献するなど、学生時代からバスケットボールの第一線で活躍し続けています。
大学4年生時に特別指定選手として入団した滋賀レイクスターズ(現滋賀レイクス)では、今季チーム内で最長となる5シーズン目を迎え、キャプテンにも就任されました。
キャプテンとして新たなシーズンに挑み、チームを牽引されている野本選手に、パフォーマンスを向上させるために意識していることや、力を発揮し続ける秘訣について、「運動・食・睡眠」の3つの視点からお話を伺いました。
体の状態と毎日向き合う。
編集部:
今まさにシーズン中ですが、シーズン中の練習やトレーニングはどのようにされているのか、1日のスケジュールをお伺いできますか?
野本選手:
シーズン中は、大体10:30からミーティングがあるので、ミーティングの1時間半前には体育館へ行って、いつでも動けるような体の状態にします。練習時間は1時間半から2時間弱で、試合前などは45分の時もあります。
その後は、試合期だと練習が終わった後にウェイトトレーニングをしたり、個人でのワークアウトやシューティングなどをします。
13:30から14:00頃に終わるので、体育館でご飯を食べて、その後はトレーナーさんに体のケアやトリートメントをしてもらい、15:30か16:00くらいには体育館を出るという感じですね。
編集部:
チームのYouTube公式チャンネルで、入念にストレッチをされているところを拝見しました。
野本選手:
大学時代に結構教え込まれたというか、体の管理だったり、準備に対する意識というのを植え付けてもらいました。それからは、ストレッチをしないと逆に気持ち悪いなっていう感覚がありますし、自分が怪我をした時も、またそうならないためにも準備は必ず練習前にしなければなりません。45分くらいは体の準備に使って、あとは集中力を高めたり、少し体を動かして、練習前の一時間半の時間を使います。チームメンバーの中でも、僕は長い方だと思います。
ストレッチの内容は基本は一緒ですが、自分の体の状態を感じ取って、その部分を重点的にストレッチしています。
編集部:
練習というのはチーム全体で、対人練習が中心ですか?
野本選手:
対人練習はある日もない日もあります。今の時期だと土日に試合をして、水曜日にまた試合が入って、また土日に試合、という結構タフなスケジュールの時もあるので、そういう時は対人の練習はあまりしません。水曜が空いたり、B.LEAGUEでは11月の頭で試合が一旦終わり、バイウィークという休みの期間に入るんですが、その期間にはたくさん練習をするようにします。日程によって練習内容もかなり変わってきますね。
編集部:
オフシーズンについてもお伺いしたいのですが、完全にバスケットボールやトレーニングから離れてリフレッシュ期間を作られたりもされますか?
野本選手:
はい、します。完全に離れているのは、2週間くらいですかね。旅行に行ったりもしますし、実家に帰って家族と過ごしたり、中学・高校の友達に会ったり、そういう時間が僕は一番好きなので、時間は多めにとっています。
編集部:
5月中旬頃からオフシーズンかと思いますが、2週間の完全オフということは、6月ぐらいからもうトレーニングを開始されるんですね。レギュラーシーズンが始まるまではどのような流れで練習をされるのですか?
野本選手:
そうですね。チームのトレーナーさんからメニューをもらって自分でトレーニングをしたりとか、今シーズンの課題はこれだから、このオフの期間にこういうことやりたいので、こういう風にやっていこうなど、トレーナーさんと一緒に考えて話し合いをしながら練習に取り組んだりしますね。
チーム全体としては、7月に合流して、2週間ほどは対人ではない練習をして、徐々により5対5に近い状態で練習をしていきます。8月に入ったら練習試合が毎週入ってくるので、いわゆるバスケットボールという練習が多くなります。
編集部:
毎日絶対これだけはしているなど、なにかルーティンはありますか?
野本選手:
練習前のストレッチは毎日していますね。あとは、シューティングなども自分の感覚をずっと同じに保てるようにすることです。その他では、同じ時間に寝て、同じ時間に起きるなど、規則性をもって続けるようにしています。
食事をサボれば、パフォーマンスは必ず落ちる。
編集部:
アスリートにとって、日々の食事は重要な要素の一つかと思いますが、なにか工夫していることはありますか?
野本選手:
僕は自炊をしないので、シェフにお願いをして、4~5日分ほどをまとめて作って冷凍で自宅に送ってもらい、それを解凍して食べています。前のチームメイトが利用していて、自分の始めるようになりました。
編集部:
メニューを依頼される際は、たんぱく質は多めがいいなど、なにかリクエストはしていますか?
野本選手:
揚げ物やベーコン・ハムといった加工肉は極力少なくしたり、あとは体重が減りやすい体質なので、体重が減らないようにカロリーは高めのもの、脂質が多めのメニューをお願いしています。
編集部:
意識的に摂るようにしている栄養素や食材はありますか?
野本選手:
試合期は試合に出場している時間が長かったりすると、足がつりやすくなるので、水分は勿論ですが、カリウムなどのミネラルを意識して、試合終わりにバナナやスポーツドリンクを意識的に摂りますね。土日試合なことが多いので、土曜の試合終わりと、日曜の朝に食べたりしています。あとは、サプリメントでビタミン・ミネラルは意識して摂っているかなと思います。プロテインも毎日飲みますね。朝起きて、コーヒーを飲んで、プロテインを飲みます。
編集部:
食事管理はご自分でされていますか?チームのスタッフからの指導もあるのですか?
野本選手:
基本的には自主管理になりますが、ホテルでチーム皆で食事をする際に、トレーナーさんから言われたりすることはあります。僕は試合前にうどんとフルーツとかしか食べないので、「もうちょっとたんぱく質摂った方が良いよ」などは言われたりします(笑)。
編集部:
学生時代の時、何か食事で気をつけていたことはありましたか?
野本選手:
学生の時に意識していたことは、僕は小食であまり量を食べられなくて体重が減るのが一番よくなかったので、できるだけ自分のベスト体重にもっていくために、頑張って食べる、とりあえず量を食べて体重を落とさないようにする、というのは意識していました。
コロナ禍で練習ができなくなった時に、僕の周りでビーガンが流行ったんですよね。ビーガンが、アスリートの体に良い影響を起こします、みたいな番組がきっかけだったんですが、でも僕はすごく体重が減りやすくて、ビーガンだと野菜とか豆とか、かなりの量を食べないとカロリーが摂れないのでやめたこともありました。
編集部:
スポーツをされている学生さんにおすすめしたい食事方法などがあれば教えてください。
野本選手:
アスリートに関わらずでもありますが、やっぱり1番はバランス良くきちんと食べることが大切だと思います。この栄養素がとか、そういう偏る考え方じゃなくて、ちゃんと3食バランスの良い食事と栄養をしっかり摂ることだと思います。それができて、その次に栄養素をプラスするといった話になるのかなと思いますね。学生の頃にその基礎を作るのが大事だと思います。
食事はちょっとでもサボってしまうと、パフォーマンスは必ず落ちると考えています。今日はちょっと朝遅いからいいやとか、もちろんそういう時もありますが、できるだけサボらずに、しっかりバランスの良い食事、栄養をバランス良くきちんと摂るというのが、最も大事なのかなと思います。
捕食・間食に最適。
編集部:
栄養をバランスよく摂るという面でいうと、「BASE FOOD」を知ってどのように思いましたか?
野本選手:
本当にすごいですよね。1日の1/3の栄養素ってなかなかの量だし、手間だと思いますが、それが手軽に摂れるので。今回お話をいただく前から「BASE FOOD」は知っていて、食べていました。本当に手軽に沢山の栄養素が摂れるというのは素晴らしいと思います。
編集部:
実際に初めて食べてみた感想はいかがでしたか?
野本選手:
本当に美味しいですし、やっぱり手軽さ、楽に食べられる。それこそ、捕食・間食にもすごく良いなと思いますね。僕みたいに、いっきに多くの量を食べられないとか、そういう人たちも多いと思いますし、スポーツをしている人もそうでない人も、朝食とランチの間にちょっとパンを食べようかなとか、そういったことに繋がると思いました。
編集部:
野本選手のおすすめは、あんぱんとお伺いしました。
野本選手:
はい、あんぱん、とても美味しかったです。あとはクッキーも夜中に小腹が空いた時など、脂っこいスナック菓子や甘いお菓子を食べるよりも、栄養素がきちんとあるものに置き換えられますよね。夜中に食べてしまうという罪悪感も減るんじゃないですかね。
編集部:
「BASE FOOD」は、どのような方におすすめしたいですか?
野本選手:
僕のようにスポーツをしている人はもちろん、皆さんにおすすめできるものなんじゃないかなと思います。当たり前ですけど、健康ってすごく大事ですよね。健康だからスポーツもできるし、仕事もできるし、学校へも行けるし、そのベースになるのはやはり“健康”であるということ。健康的な食材であったり、栄養がしっかり摂れる食べ物を意識的に摂るということは大切だと思います。
寝室ではスマホを見ない。
編集部:
睡眠に関してですが、普段は何時から何時くらいまで寝ていますか?良い睡眠をとるためにされていることはありますか?
野本選手:
普段は23:00から7:00くらいです。僕はどこでも眠れるタイプではありますが、試合の日にあまり寝付けないのが悩みかもしれないです。興奮しているというか、前日はちょっと起きちゃいますね。
寝具も気を使っていると思いますし、あとは自分のルールというか習慣として、僕は寝室に入ったらスマホは見ません。寝室の光もリビングと同じような光ではなくて、間接照明のような小さい光にするようにもしています。
編集部:
睡眠時間が足りないとやはりパフォーマンスは違いますか?
野本選手:
全然ダメですね。睡眠時間が多い分には良いですけど、睡眠時間が少なくて「今日あまり寝れなかったな」と思いながら一日を過ごしたくないんですよね。寝れないのが一番のストレスです。
編集部:
シーズン中のストレス解消やリラックス方法などは何かありますか?
野本選手:
温泉は好きですね。温泉に行って、温かいお風呂と水風呂に交互に入る交代浴が気持ち良くて好きです。あとは、ぼーっとするのが好きなので、オフの日とかは朝起きて、ご飯を食べたらソファに座って、横になってテレビとか見ながらのんびり時間を過ごしたりとかも好きです。でもこれは体が怠くなることもあるので、全然おすすめはできないんですけどね(笑)。午後は外に出て動くようにしてます。
普通のことをしっかり質良く。
編集部:
健康・食事・睡眠・運動と、日々の意識や行動の中で色々取り入れられていることはあると思いますが、それらの情報はどこから入手されていますか?また、いろいろ試されるタイプですか?それとも保守的なタイプですか?
野本選手:
トレーナーさんから聞くこともありますし、本当に基礎にはなりますが、大学時代に栄養学も学んだので、基礎の知識は少しはあるかなと思いますね。あとはSNSで知った情報を試したりすることもあります。ただ、色々試すのが好きなので試しはしますが、全てを色々やるというより「普通のことをしっかり質良く」することが一番大事なんじゃないかなと思っています。
食事も今のやり方も長く続いていますし、自分的にはこれが合うなと感じているので劇的に変えたいとは思わないです。その意味では、自分が納得してることに関しては保守的かもしれないですね。これはもう少しどうにかできるんじゃないかなとか、悩んでいたりしっくりきていないなと思うことに関しては、トライしていこうと思っています。
編集部:
最後に、今シーズンからチームキャプテンに就任されましたが、何か考え方など変わられたことはありますか?
野本選手:
キャプテンになってまだ数か月ですが、自分の中で何かが変わってきているなとは感じます。昨シーズンは、キャプテンはもちろん、リーダーになれる選手がいっぱいいて、結果も良かったですし、そういった人たちを見てきて、自分はそこに付いていく立場だったんですよね。これを言葉でうまく伝えるのにはまだ日が浅いし、本当にそうなのかわからないですけど、これまで引っ張ってくれた選手たちと同じように、キャプテンになった自分もとりあえず色々なことをやってみようと思っています。
練習での発言の回数もすごく増えましたし、人に何か言うってことは、もちろん自分がそれをやっていなければいけないので。チームからも僕に引っ張ってほしいという話もありましたが、僕自身も「自分がやらないと」という思いは元々あったので、その役割がきたという感じですね。
編集部:
貴重なお話をありがとうございました。運動・食事・睡眠において、生活リズムやルーティンを崩さず、質良く、しっかりと続けて基盤を作ること。それが野本選手のパフォーマンス向上の秘訣ではないかと感じました。
キャプテンという新しい立場で迎えた今シーズン、残りのシーズンのご活躍も心より応援しております。
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