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現役時代も今も、力を発揮し続ける秘訣は“バランス”|元サッカー日本代表/株式会社ASSIST 代表取締役社長 大津祐樹さん

こんにちは。BASE FOOD note 編集部です。
ベースフードでは、健康的なカラダづくりやスポーツパフォーマンス向上の“ベースアップ”をサポートする「BASE UP SPORTS PROJECT」を展開しています。

今回は、同プロジェクトのサプライヤーパートナーでもある、元日本代表のプロサッカー選手大津祐樹さんにインタビュー。現在は株式会社ASSISTの代表取締役社長として、「スポーツの価値を最大化させる」を理念に掲げ、各種スポーツ選手のサポート活動やイベント企画・運営なども展開されています。
国内Jリーグでの活躍のみならず、ドイツのボルシアMG、オランダのVVVフェンロといった海外のトップリーグを含め、16年間に渡りプロサッカー選手として活躍。引退後はASSIST社の代表を務めるなど、ビジネス面でも手腕を奮い活躍し続けている大津さん。サッカーでもビジネスでも絶えず走り続け、力を発揮されている秘訣を探るべく、現役時代と今現在の「運動・食・睡眠」の3つの視点からお話を伺いました。

大津祐樹(おおつゆうき)さん|茨城県水戸市出身。2008年に柏レイソルでプロキャリアをスタート。その後、ドイツのボルシアMG、オランダのVVVフェンロを経て、2015年に柏レイソル復帰、2018年から横浜F・マリノス、2021年からは磐田でプレー。2012年にはU-23日本代表の一員として、ロンドン五輪に出場。強豪スペインを破るゴール含む、チームトップの3ゴールを挙げる活躍で、ベスト4進出に貢献。A代表としては、国際Aマッチ2試合に出場。2023年シーズン限りでの現役引退を発表し、株式会社ASSIST CEOなどに従事。

止まることは、怖い。

編集部:
国内、海外と計16年間第一線でご活躍されていましたが、現役時代のオンシーズンはどのようなサイクルで練習やトレーニングをされていたのですか?

大津さん:
1日のスケジュールでいうと、全体練習は2時間ぐらいです。日によっても異なりますが、朝9時か10時ぐらいからスタートして、1時間半から長くて2時間チーム全体でトレーニングをします。全体練習の1時間前くらいにはクラブハウスには入って個人で準備をしていますね。
全体トレーニングの後は、個別トレーニングをしたり、筋トレやマッサージをしたり、自分のコンディションに合わせて調整するなど、自分と向き合う時間があります。時には練習が終了後にお昼ご飯を食べてから、夕方前ぐらいまでトレーニングを続ける時もありますね。

編集部:
個々それぞれでトレーニングする時間も多いのですね。

大津さん:
そうですね。個人練習は、全体練習が終わった後にそのままグラウンドでシュート練習やパスの練習をすることが多いですが、グラウンドから戻った後にもジムで筋トレをしたりと、日によってメニューはバラバラですが、割と自分自身で考えて行動する時間は多いです。

編集部:
オフシーズンの時もご自身で考えてトレーニングをされることが多いのですか?チーム側から何かメニューを渡されたりするのでしょうか?

大津さん:
オフシーズンは基本的には身体を休める時間も作りつつ、次のシーズンに向けて自身のペースで体は動かしておくようにしています。もちろん監督によっては選手毎に考えられたメニューを渡す方もいます。
ただメニューを渡されなくても、体が動かなくなるのは嫌ですし、何よりも怖いので、皆言われなくても自主的にトレーニングをしますね。次のシーズンからは相手チームもですし、味方の選手も競争相手になります。シーズンがスタートとなった時に負けたくない、出遅れたくないので、オフシーズン時の準備は皆それぞれが緊張感を持って取り組んでいますね。

もちろん、休む時はもう一日丸々休んだり、数日休んだりは全然あります。サッカーのオフシーズンは大体1ヶ月ぐらいなのですが、1〜2週目ぐらいは身体を休めることに専念しながら、残りの3〜4週目で身体をきちんと動かせるように、ほぼ毎日トレーニングをしています。

編集部:
ボルシアMG(ドイツ)やVVVフェンロ(オランダ)の時も、日本と同じでしたか?たまにですが、オフシーズン後の海外選手のパフォーマンスについて報じられたりしてますよね。

大津さん:
基本は皆プロフェッショナルなので、意識が低い人はいないと思いますが、たしかに海外の選手は日本人の感覚とは少し違う人もいますね。オフは休む、オフシーズンを楽しむって意識の選手も多いかもしれません。日本人は慎重というか真面目というか勤勉なカルチャーを持っているので、ちゃんと準備をして、スタート時に万全なコンディションでいよう、という意識が強いかもしれません。

編集部:
引退後、今は何か運動はされていますか?

大津さん:
ウォーキングをよくしています。1日1時間弱くらいですかね。基本的に移動などは歩くように意識しています。
あとはゴルフです。ゴルフは引退する前からやっていたのですが、あまり頻繁にできていないので、なかなか上達しないんですけどね。やっぱり本番タイプなんで練習行かないんですよ。そりゃ成長しないよなっていう…上手くならない理由は分かっているんです(笑)。

編集部:
ゴルフコースはウォーキングにもなるし、外でやるのは気持ち良いですしね。2023シーズンで現役を引退されましたが、現役時代と今とだと体の変化という部分ではやはりだいぶ違うと感じますか?

大津さん:
はい、違いますね。今もサッカースクールなどでプレーする機会も少しありますが、筋肉量とかは圧倒的に現役の時に比べて明らかに落ちたなと感じますね。なので、これを機に筋トレを始めようかなってちょっと思っています。こういうところで宣言しないと(笑)。

バランス良く栄養を摂る。水を摂る。

編集部:
筋トレの続報お待ちしていますね(笑)。スポーツパフォーマンスを維持したり高めることが求められるアスリートにとって、食事は切っても切れない重要な要素だと思いますが、現役時代、食事面で気をつけていたことはありますか?また、意識して摂るようにしていた栄養素もあれば教えてください。

大津さん:
まずは、栄養のバランスです。身体の健康であり、パフォーマンスを維持するためには、毎日毎日の食事の中で栄養素を満遍なくバランスよく摂ることが非常に大事だと思います。毎日の食事の時には、必ず栄養価をよく調べるようにしていました。また、普段の食事では摂りづらい栄養素は結構意識して、中でも特に鉄分は意識的に摂るようにはしていましたね。

編集部:
なるほど。お子さんや学生さんなど、日頃からよく運動している人やこれからプロとして活躍したいと思っている選手の皆さんに対して、ここは真似してほしいな、と思う食事のポイントはありますか?

大津さん:
やはりバランス良く食事を摂ることが大切だと思います。中には偏食の人もいるかなとは思いますが、食事は普段の体調にも出ますし、もちろんスポーツパフォーマンスにも影響してくると思います。
私も食事に気を使うようになる前までは、かなり適当な時期とかもありましたが、風邪をひいたり、熱が出たり、体が思うように動かないなど、身体の不調を感じることも結構あったんですが、食事のバランス、栄養のバランスを意識し始めてからはかなり減りましたね。体調の良し悪しの波も減りましたし、ケガも少なくなりましたし、大分変わりました。

編集部:
遠征も多いかと思いますが、遠征先だとホテルでご飯になるのでしょうか?外食だと栄養バランスが乱れるなどありましたか?

大津さん:
遠征時は基本的にホテルでご飯になります。基本は前泊ですが、夏の時期はナイターゲームなので、後泊がある時もあり、それぞれご飯はホテルで朝昼晩とバランスよく食べることができました。栄養を考えてチームが用意しているメニューがバイキング形式で食べられるので、栄養バランスも摂りやすいです。
肉とか魚とか、白飯よりもおかずをより多めに食べたりしていました。また、時期にもよりますが、体重をもうちょっと増やしたいなとか、少し痩せてきたと思ったら、普段のベスト体重にあわせて、食事を摂る量を増やしたり、というのは意識していましたね。

編集部:
ドイツやオランダでプレーしていた時は、日本と食文化も違いますが、食で苦労したことはありましたか?クラブの中で出されるご飯も、脂物が多いなど日本とは違いましたか?

大津さん:
ありましたね。向こうの人の方が比較的あまり食事や栄養面といった部分に気を使うことが少ないので、外食も多いですし、脂っこいものが多かったり、栄養バランスが悪かったりもして…苦労しました。なので、自分でスーパーへ行って、自分で料理をするようにしていました。そんなに上手なものじゃないですけど、その時に初めて料理というものを覚えました。きちんとバランスよく、肉や野菜を焼いたり炒めたり、サラダも作ったりしていましたね。

また、クラブで出されるご飯も、日本とはちょっと違いますね。やはり海外の方は内臓というか分解する力が違うんじゃないですかね。日本人が向こうの食事を無意識で続けていれば、まあ太ります。そこは気をつけるように、意識していましたね。

編集部:
オリンピックの時は、栄養士さんなどが同行されて、考えられたメニューがビュッフェなどで出されるのでしょうか?

大津さん:
そうですね。ですが、これは絶対に食べてくださいね、とまではコントロールしてくれるわけではありません。出されるメニューは栄養士さんが考えてくれているので、基本的に栄養面は考えてくれているので安心ですが、細かい栄養バランスの部分は自分たちで考えて食べています。皆プロなので、ある程度栄養の知識もついているので、変な摂り方はしないですし、偏った摂り方もしないという信頼感もあるからこそ、その辺りも自主性で判断するという形なのかなと思います。

編集部:
毎日ルーティンで摂るようにしているものはありましたか?

大津さん:
現役を引退してからもそうですが、水を飲むように意識しています。当時私は水を全然飲まなかったんですよね。運動量もかなり多いのですが、体質的にあんまり喉が渇かないんです。
私は筋肉系の怪我がとても多かったのですが、水を多く飲むようにとアドバイスされたのがきっかけです。オリンピックで一緒にやっていた鈴木大輔が、すごく水にうるさくて(笑)。「水飲め!水飲め!」とずっと言ってきて、そこから水を飲むようになったんですよ。
最初は嫌々でしたが、実際に水を摂るようになってからはパフォーマンスも良くなりました。それ以降、水の重要性を実感して、今でも頻繁に水を飲むことが習慣化されています。

編集部:
やはり水分摂取は大事なんですね。現役を引退されて、今ビジネス面でもご活躍されていらっしゃいますが、今も引き続き気を付けていることはありますか?

大津さん:
そうですね、やはり現役時も今も食事のバランスですかね。その面で、お世辞抜きにして、BASE FOODがあるので本当に助かっています。栄養のバランスも補ってくれますし、簡単に手軽に食べられるので、運動をしている人も勿論ですが、忙しく仕事をしている人にはすごく有難い食品です。

現役の時は揚げ物を控えたり、お菓子を控えたりというのがある中で、今別にそこまでしなくても良いのかなとも思ったりもしますが、やはり何をするにしても健康は大事ですからね。無理に我慢するというよりも、あまり体に良くなさそうなものはブレーキをかけながら、体に良いものを自分の中で意識的に取り入れるようにはしています。BASE FOODは色々な種類もありますし、美味しいので、我慢せずに健康的になれるというのが良いですよね。

私の中では、全ての人の“最強”フード。

編集部:
1食で1日に必要な栄養素の1/3が全て摂れるという完全栄養食「BASE FOOD」ですが、最初それを知ってどのように思われてましたか?

大津さん:
いやもう、「最強」じゃないですかね。選手にとってみればこれほど心強い食品はないと思いますよ。いかに簡単に、いかに負担なく、いかに我慢することなく栄養を摂れるかという部分で、BASE FOODは本当に心強いです。
また、現役を引退してからも、よりすごく有り難さを感じますね。現役時は勿論ですが、引退後も健康が大事であるということは実感していますし、なかなか日常生活の中で食事や栄養バランスを保つことが難しい中で、それをコンパクトに、手軽に、しかもおいしいものを食べたいっていうところを考えると、本当にすごく有り難いですね。

編集部:
最初に実際に召し上がっていただ時、どのような感想でしたか?

大津さん:
色々な種類を食べさせてもらいましたけど、全部美味しいですよ。パスタも美味しかったし、パンケーキは妻も息子も大喜びしてました。飽き性なところもあるので、色々な種類があって楽しめるというのが、私の中ですごくお気に入りなポイントです。美味しく食べられて、色々な栄養素も摂れて、体にも良くて、しかも簡単。私の中では「最強フード」です。

編集部:
いつも本当に有難うございます。「BASE FOOD」はどのような人たちにおすすめしたいと思いますか?

大津さん:
全ての人、だと思います。私の周りのアスリートの中でも、朝食に食べている選手もいるし、間食や補食で食べている選手もいます。キッズ向けのサッカー教室でも大人気です。また、仕事をしていてなかなか食事に時間を割けない人にもぴったりですよね。ビジネスシーンでもとても重宝されると感じます。
子供も喜ぶし、大人も喜ぶ。なので私の答えは「全ての人」に。合わない人はいないと思います。

編集部:
有難うございます。私たちも「BASE UP PROJECT」を通じて、より多くの人たちの食のサポートを実施していきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。BASE FOODは日常的に食していただいているかなと思いますが、現役時や今もですが、大事な試合や仕事の前に験担ぎ的にこれを食べるなど、決めていたものはありましたか?

大津さん:
現役中は、毎試合前は必ず“生姜焼き”というルーティンを妻と決めていました。
スポーツなので、毎回試合に勝った負けたっていうのが絶対にあるわけなんですが、これを食べたらすごく良かった、これを食べたからダメだった、というのを毎回ジャッジしていると気になってしまって、振り回されるのが嫌なんですよ。なので、ずっとそういうことを気にし続けなきゃいけない感じになるくらいなら、もう毎回同じメニューを続けちゃおうという感じです。妻もいろいろ栄養バランスを考えてくれている中で、もう試合の前にはこれ!と決めた方が作りやすいと思うので、もう“生姜焼き”に固定にしようと。
妻はアスリートフードマイスターの資格も取ってくれたり、栄養バランスのことをすごく考えてくれていましたね。私はもう常に、ありがとうございますって頭を下げているだけです(笑)。

睡眠はできるだけいつもと同じ環境で。

編集部:
日頃の睡眠は何時間ぐらいですか?睡眠の質的には、一度寝たらぐっすり眠れるタイプですか?

大津さん:
現役の時は、大体7時間ぐらいを意識して睡眠を取っていました。寝たらぐっすりなタイプではありますが、今の方が十分な睡眠時間を取れていないかなと感じていますね。

編集部:
良い睡眠のために、何かされてることはありますか?

大津さん:
疲れている時は、目元を温めるアイマスクのようなものを使ったりしています。あとは、寝具ですね。枕や布団、ベッドには拘っています。睡眠はアスリート時代からとても大事だなと意識していて、今も継続してますね。

編集部:
現役時代は遠征やアウェイで試合になると、ホテルに宿泊が続いたりすると思いますが、いつも通り眠れましたか?慣れるものですか?

大津さん:
私の場合は、慣れましたね。最初は嫌でしたが、もう毎週の習慣に近いので、ホテル好きになりました。ただ、できるだけいつも通りの睡眠が取れるように、枕を持ち込んだりして、常に同じ環境で寝られるような工夫をしていました。

編集部:
有難うございました。大津さんの健康に対する向き合い方や、現役時代と現在での暮らしの工夫など、食事・運動・睡眠というテーマの中でとても貴重なお話をしていただきまして、本当に有難うございました。今後のご活躍を応援させていただくとともに、これからも様々な活動をご一緒できること楽しみにしています。

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