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“声”に応えるために、製法や原材料をひとつひとつ。「BASE BREAD カレー」リニューアルにかける想い

こんにちは。BASE FOOD note 編集部です。

BASE BREAD シリーズの惣菜パン「BASE BREAD カレー」。2021年2月に販売開始した本製品は、「しっかり満足感のある惣菜パンを食べたい」という多くのお客さまの声から生まれました。

そんな「BASE BREAD カレー」が、この秋はじめて、大幅にリニューアル
より美味しく、より手軽に食べてもらえる製品にするために、製法や原材料をひとつひとつ見直しました。今回はそんな「BASE FOOD カレー」リニューアルの背景とその想いを、プロジェクトをリードした張にインタビュー。
リニューアルの着想から発売まで、常にそこにあったのは「お客さまの声」でした。

パン業界で20年以上のキャリアのある張が「BASE FOOD カレー」リニューアルをリード

張 尊徳(ちょう そんとく)
ベースフード株式会社 R&Dグループ 技術開発チーム
前職でパンに関連した新規技術の開発応用、新商品の開発などを経て、ベースフードに入社。ベースフードでは主に新商品の開発や技術開発に従事する。

「外出先で食べづらい」お客さまの声から得られた気づき

編集部:
ベースフードのモットーである「かんたん・おいしい・からだにいい」を実現するためには、お客さまの声は欠かせません。
これまでも、「1袋2個入りだと食べきれない」との声を受けてBASE BREADプレーンを個包装に変更したり、「サクサク食感のクッキーにしてほしい」という声からBASE Cookies シリーズの食感を“ざくざく”から“サクサク”へするなど、みなさんとコミュニケーションをとりながら製品を開発してきました。
今回の「BASE BREAD カレー」のリニューアルも、お客さまの声に気づきを得たことから始まったんですよね。

お客さまへの新商品アンケート

張:
はい、そうですね。リニューアル前の「BASE BREAD カレー」は、常温の状態だとパン生地の柔らかさが足りなかったため、お客さまには電子レンジで温めて柔らかくしてから召し上がっていただくことを推奨していました。
ですが、「外出先で食べづらい」「チンできないので常温で食べているが、生地がパサパサしている」といったご意見が多く寄せられていました。「かんたん」「おいしい」に大きな改善の余地があったのです。
そこで、特にパン生地の改善に力を入れ、場所を選ばない「手軽さ」と、そのまま食べても満足できる「美味しさ」を向上させるためのリニューアルを行うことになりました。

“すべてを叶える”難易度の高い壁の先にある美味しさと手軽さ

編集部:
パン生地のパサパサ感の改善を柱に、さらに手軽で美味しい完全栄養のカレーパンへと進化させるためのリニューアルプロジェクトは、開発の現場であるラボと、生産の現場である工場の二人三脚で実施したと伺っています。実際に開発はどのように進めたのですか。

張:
まずは、どこにどう手を加えるとどのように変わるか、という見立てをつけるところから始めました。その見立てが正しいかどうかをラボで検証し、うまくいったら工場でも同じことを再現できるか試すという形です。
一度で調整が終わることはないので、このプロセスを何度も繰り返して少しずつベストな答えに近づけていくという進め方です。

編集部:
特にどのような調整が難しかったのでしょうか。

張:
「ベースフード基準の栄養素に調整すること」「主に自然由来の原材料を用いること」「工場で大量生産できる生地に仕上げること」
、この全てを同時に成り立たせることです。

常に全体を俯瞰して調整する必要があるんです。たとえば、生地のパサつきを改善しようとしてひとつ原材料を加えると、その原材料の栄養素によって全体の栄養バランスが崩れたりします。製法を変えようとすると、生産工場の機械を変える必要が生まれたりすることもありますが、その機械を工場が持っていないこともあります。
何かを変えると、それに付随して必ず別の課題が生まれるんです。それらを一つずつクリアしていくんですよね。原材料に変更が必要なら、本当に要るのはどれで、どれなら削っても良いのかと検討を重ねる。
そういった一つ一つの細かい部分と、全体のバランスとを行き来しながら、「BASE BREAD カレー」のリニューアル品としてふさわしいものを作り上げていきました。

生地の製法・原材料を一から見直す

編集部:
一つ一つ調整・テストを重ねていくんですね。リニューアルにはどれくらいの期間を要しましたか。

張:
原材料の調達や工場の確認など、各地を飛び回りながら行われた開発の期間は100日超。工場での製造の品質を確認するために行うラインテストは、最終的に数十回にも及びましたね。

検討と試作を重ねた末に導き出されたのが、生地の製法を「ストレート製法」から「中種製法」に変更し、原材料にはパン酵母と島砂糖を加えるという結論でした。
「ストレート製法」とは、配合原料の全てを同時にミキシングして生地に練り上げる製法。一方「中種製法」は小麦粉の一部とパン酵母と水を混ぜて「中種」と呼ばれる生地を作り、数時間程度の発酵を行った後に、残りの小麦粉と副原料を加え生地を作成する製法のことです。
この「ストレート製法」から「中種製法」への製法変更により、発酵の安定性が高まり、品質の安定を実現することができました。

また、原材料にはパン酵母と島砂糖を加えることで、パサパサだった生地がやわらかく、もっちりとした食感になるとともに、原材料由来のえぐみが減ることで生地の風味が豊かになり、スパイシーなカレーとの一体感をより感じられる生地になりました。

さらに、これらに加えて中に包んだカレーをこれまでの15gから20gへ33%増量することで、食べ応えの向上も実現することができたと思います。

リアルな評価が自信に繋がる

編集部:
多くの挑戦を乗り越えて、「新・BASE BREAD カレー」がついに完成したんですね。実際にお客さまの評価はいかがでしたか。

ユーザーの皆さんに集まっていただき行われた官能評価

張:
リニューアル前の「BASE BREAD カレー」を食べていただいた後にリニューアル品を食べていただき、それぞれを10点満点で採点して比較してもらいました。結果は、リニューアル前の製品が10点満点中平均2.9点だったのに対し、リニューアル品は平均8.1点5.2ptアップの高評価を得られたんですよね。

新旧 BASE FOOD カレーに点数をつけるなら?

また、「生地がしっとりしているから、温めなくても美味しい」「カレーの存在感がアップしている」という感想もいただき、「電子レンジやトースターを使えない環境でも美味しく食べてほしい」「一食としての満足感をもっと味わってほしい」という私たちの課題であり想いをきちんと形にできたと、自信にも繋がりました。

いつでも、どこでも、「かんたん・おいしい・からだにいい」カレーパン

編集部:
リニューアル前から変わらない原材料への拘りと栄養バランスの良さに、美味しさと手軽さが改善され、生まれ変わったヘルシーで満足感のある「BASE BREAD カレー」ですが、どんなシーンで食べていただきたいですか。

張:
年齢性別問わず、様々な方、様々なシーンで食べていただきたいですね。
しっかり食べたいなという時にも良いですし、外回り営業の合間に公園でランチの際にも、仕事や勉強が大詰めでもう一踏ん張り頑張りたいお夜食にもおすすめですね。お子様と一緒に、ちょっと小腹の空いたおやつタイムにも良いですね。
そんな様々なシーンで、皆さんの「かんたん・おいしい・からだにいい」をサポートすることができればとても嬉しいです。

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最後まで読んでいただき誠に有難うございます!今後ともベースフードをよろしくお願い致します。