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2025“宣言”|CEO 橋本舜

こんにちは。BASE FOOD note 編集部です。
「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに。」をミッションに掲げ、2016年の創業から8年が経過したベースフード。本記事では「2025 “宣言”」として、ベースフードのCEOである橋本舜に、2024年の振り返りと2025年の抱負や展望を聞きました。

自分たちが信じているものの強さ。

編集部:
まずは2024年の振り返ってみて、どのような1年でしたか?

橋本:
攻めの部分と守りの部分、両方あるんですが、守りの面でいうと品質保証にしっかりと取り組んできました。攻めの部分では、BASE BREAD ミニ食パンやBASE BREAD チョコレートのリニューアル、新商品のBASE BREAD コーヒーやミルクの販売、さらにその延長線にはSBIRの採択など、様々なトピックスがあったと思います。いずれにしても、2024年が特別だった、特別になにかを仕掛けたというわけではなく、いつも通りやり続けてることと、攻めと守りの両方を続けて取り組んできたと思います。

編集部:
特に記憶に残ってることや、新しい発見などはありましたか?

橋本:
ミッションの「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに。」に向かってまっすぐ進んでいく中で、色々なことがあると思うんです。登山で例えるなら、登ることをやめてしまったりとか、当初とは違う安易なルートに逸れてしまうということもあると思うんですけど、でもそれでは自分たちが信じてるもの、自分達が辿り着きたい場所とは異なってしまう。石が降ってこようと、そこが崖らしかろうとしても、楽な道じゃないかもしれないけど行くと決めたなら行くしかない。そういったタフさとか忍耐強さとか、自分たちが信じてるものの強さみたいなところが逆に際立ったかなと思います。

私たちはもうすでに前人未到な場所まできている思っています。規模も大きくなりその規模で成長するのもかなり大変なことだし、標高が高くなればなるほど難易度が上がることは想定はしていました。それでも実際それを実体験するのはまた別の話で、そういう意味でタフさみたいなところが際立ったかなと思いますね。

橋本:
感覚としては、技術やノウハウは後からついてくるという感じで、まず「崖を登りましょう」という意思決定が重要だったと思います。この崖を登らないと元々目指していた山頂にはいけないということがわかったら、登る意思を固める。最初「うぅっ…」となっているときはストレスかもしれないですが、チーム一丸となって「登ろうぜ!」と気持ちが切り替わればそのプロセスは楽しいことになる。そんな感覚ですね。登る道具が見つかったというよりかは、登っている途中で登り方を見つけたみたいな感覚に近いかなと思います。

編集部:
「登ろうぜ!」となったそのムードや、チーム全体としてのグルーヴ感みたいな部分ですかね。

橋本:
そう、そういう感覚です。問題って受動的な時はストレスなんだけど、チームで問題解決してるときには前向きな気持ちで楽しめることもあると思うんです。それは元々ベースフード社内にあったと思うんですけど、もちろん今までが順風満帆とは思わないですが、大きな壁や問題がないときには忘れがちな「皆で問題解決を楽しむ」ということも、今年改めて感じられた一年だったと思います。

ミッションに沿ってないことはやらない。

編集部:
CEOとして2024年で一番の大きな意思決定は何でしたか?

橋本:
僕の意思決定はやることを決めるのではなく、なにをやらないかを決めること。ミッションに沿ってないことはやらないということが重要だと思っています。
「かんたん、おいしい、からだにいい。」を提供し、そして「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに。」を目指す中で、目先の利益ばかりを追求するのではなく、未来であり将来像に繋がらなことはやらない。ミッションの実現を目指す結果として自然と売り上げが伴ってくるべきであって、プロダクト・サービスのクオリティの磨き込みをしっかりやることが重要だと思っています。順調に成長してるときはそれ自体に慣れてしまって、成長と売り上げがセットにあるように思ってしまうんですが、改めてミッションドリブンであることの重要性を認識しましたね。

ぶれずに、真っ直ぐに。

編集部:
これまでの経験や想いなども踏まえ、2025年に生かしていきたい、続けていきたいことはありますか?

橋本:
引き続き「真っ直ぐやる」ことかなと思います。継続は力だと思いますし、「質実剛健」や「大事を成す」っていう言葉を僕自身大事にしていて、トレンドにも流されず自分たちがこうだと思ってやってることに対しては粘り強さとかタフさを持つことが重要だなと。ミッションの実現という大きな目標のためにこれからも動いていくということかなと思います。そこからぶれずにやり続ける限りは成長もすると思います。

編集部:
「かんたん、おいしい、からだにいい。」であり「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに。」という旗を振り続け、組織全体をそこに真っ直ぐに導いていくということですね。

橋本:
そうですね。組織づくりという面でいうと、2024年に行ったValueの刷新も印象深いです。責任感を持ちユーザーさんの期待を超える意味の「Responsibility」、製造委託先や取引先様または社員同士も敬意を持ち協力していく「Respect」、未来から逆算し考え行動していく「Reverse」。組織としてぶれないように行動指針を明確にしました。

【ベースフードの3つのValue】
Responsibility
顧客のため、責任感を持ち、期待を超える
Respect
仲間のため、敬意を持ち、協力する
Reverse
志のため、逆算思考を持ち、トレードオフを解消する

全然アクセルは緩めていない。

編集部:
2025年に取り組んでみたい具体的なアイディアや施策などはありますか?

橋本:
2023年、2024年とここ数年で色々な種を撒くことができたと思っていて、どれもが必ずしも売り上げに直結するわけではないかもしれないですが、将来の成長のために色々と仕込んできました。詳しくは正式なリリースまでお待ちいただければと思うんですが、商品体験の新しいチャネル展開なども控えているので、皆さん楽しみに待っていただければと思います。
また「SBIR(農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業)」の採択も含め、世界でどこもやってないだろうなと思えるレベルの技術開発など、全然アクセルは緩めていないです。海外展開も着実に進めているし、それらの施策やアイデアをより早く、よりぶれずに、より真面目に、より着実にやっていくっていう感じですね。

編集部:
SBIRに関する取り組みを通した、その先に見えてくるビジョンや未来像を教えてください。

橋本:
「街のパン屋さんと同じぐらい美味しくて、一汁三菜の献立のように健康である」というのは今のレベルでは難しいと思っていて、そのレベルに到達させるためにはかなり高度な技術が必要になってきます。それぞれの技術的なポイントに関してもっと解像度が高く細かい理解が必要で、それらを全て定量化していくということがすごく大事だと考えています。それができればピンポイントの改善もできるようになります。
今は一般的じゃない技術であっても、学問分野では解析が進んでいる技術とかを使用することで、大きな崖を超えるということが現実的になってくる。そういった意味で、SBIRに関する取り組みを通じてベースフードにしかできない新たな価値を提供できるのではないかなと思っています。
社会の目線で見ると、アドバンステクノロジーで日本から世界をリードしていくことが中々できていないという現状の中で、先ほどの話が実現できればベースフードが世界をリードすることができるんじゃないかなと思っていますね。製品原料のルーツとして農業があるので、国産原料の玄米を活用することで第一次産業との協力関係も徐々に増えてくるのかなと。

編集部:
社会的貢献という側面にも繋がりますね。

橋本:
そうですね。昨今、食料安全保障とか経済安全保障という言葉を耳にすることがありますが、ベースフードを設立したときの考え方でも共通する部分があります。日本で生産された玄米や大豆などの栄養バランスが良い食材を使用し、常温配送できたり長期保存できる食品を提供することで、日本全体の健康を一定確保できる、ということにも繋がると思っています。

北極星に向かって真っ直ぐに、「True North」。

編集部:
最後に、2025年の抱負を一言でお願いします。

橋本:
ミッションからぶれないという意味で「True North」北極星に向かって真っ直ぐですね。僕のやってることはとてもシンプルで「もっとおいしく」「もっとからだによく」「もっとかんたんに」ということかなと思っています。プロダクトの価値を中心にしてサービスを作っていくということとイコールだと思うので、いつでも誰とでも同じことをやり続けるということですね。

ベースフードでのミッションは「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに。」です。これは、私たちだけでということではなく、お客様と一緒にやっていくものだと思っています。皆さんに協力してもらってるっていうよりは「一緒に目指している、一緒に実現している」と思っています。ですので、皆さん、引き続き「健康があたりまえの世界」の実現に向けて一緒に歩んでいただけると嬉しいです。

橋本が2025年に掲げる一言は「True North」。

他ベースフード社員からのメッセージ「2025 “宣言”」はこちらからご覧いただけます。2025年のベースフードも是非ご期待ください。

最後まで読んでいただき誠に有難うございます!今後ともベースフードをよろしくお願い致します。