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Base of Bases|グローバルビジネス|VP|太田里沙
こんにちは。BASE FOOD note 編集部です。
ベースフード社員のバックグラウンドやそれぞれが持つ「BASE=基盤」をテーマに、各人が大切にしている価値観やポリシー、仕事観を紹介する企画「Base of Bases」。今回は、グローバルビジネス部のVP(部長)である太田里沙にインタビューしました。
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ビジネスの成長|世界中から愛される|80億人の「健康をあたりまえ」|成功するまで|小さい失敗|やるやらないのスタンス|自然体|チームで|ちゃんと届いた|究極のフロンティア|世界を社会を変える|尊いもの|チャレンジと成長|家を快適に|ハイパワーミキサー|Googleマップ世界旅行|自分らしく生きてる
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グローバルビジネス部門のVP(部長)として、グローバル展開における短・中長期のPLを見据えた事業計画コントロール、GTM戦略から施策実行まで、グローバルビジネスの全体を見ています。
グローバルと一言で括っても各国毎で背景情報が大きく異なるので、その背景を把握し、限られたリソースの中でどの国にどのように参入するかを検討。実際のマーケティング施策の設計や販売パートナーとの商談などを、チームメンバーと共に進めています。
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短期的にはビジネスの成長です。まずは足元のビジネス自体を着実に伸ばすことにコミットするのが最重要だと考えています。各国ごとに異なるコスト構造や規制、文化的背景の解像度を高め、それらを踏まえたリソース配分や具体的な施策の実行によって、売上最大化を目指します。
中長期的な観点では、スケールが変わりますが、ベースフードを世界中の人から愛されるようなブランドであり商品にしていくことです。80億人の「健康をあたりまえ」にすることですね。
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成功するまでやり続けることです。昨年末にグローバルビジネス部へ異動する前は、toBチーム、小売店販売のビジネスを担当していたんですが、そこで培われた価値観ですね。小売店販売ビジネスを立ち上げようとしていた約5年前は、ご商談で「おいしくない」「この賞味期限では難しい」「この価格は高すぎる」などのご指摘をたくさんいただき、誇張なく100人以上の方にお断りされていました(笑)。しかし、本当に何回も何回も失敗であり挫折も経験しながらも続けていったことで、こちらの想いが届いて試してみましょうと言っていただけたり、実際に発売して購入していただける方が増えたりと、その結果現在は50億規模のビジネスになっています。小さい失敗を繰り返しながらも、諦めなければ、いつかは成功する。そういう意味で、成功するまでやり続けることというのがすごく重要なことかなと思っています。
最初からホームランを打てればカッコ良くてスマートかもしれませんが、それではその後の再現性も取り難くなりますし、組織や供給体制などの既存エコシステムに与える影響も大きくなるので、その点でも倒れない程度の小さい失敗を繰り返し、積み重ねていきながら、組織として成長させていくことが重要なのかなとも思っています。
ポリシーは、何をやって何をやらないかのスタンスを明確にすることです。ここは拘るけどここは抜く、の緩急を意識することが大事かなと思っています。特にグローバル領域はやろうとすれば無限にできるというか、極端にいえばアフリカに大きなビジネスチャンスがあるんじゃないか、などアイデアは様々です。ですが、それを全部やっていたら全てが中途半端になってしまうので、直近の「重点分野」と「やらないと割り切った分野」の明示が、私の直近のポリシーです。グローバルを担当することになってからよりその辺りの意識は強くなったと思います。例えば、直近リリースの出た韓国の展開ですが、12月中旬に参入を決めて進めたものです。代わりに優先順位を落とした国や施策もありますが、韓国参入はチームでかなりのスピード感を持って発売まで漕ぎつけました。
社内のリソースや背景を考慮して、時間のかかる長期的なビジネスの仕込みを進めながら、比較的予測しやすいビジネスへの参入して経験値を貯めることとのバランスを取ることが重要だと考えています。現在、グローバルビジネスは日本で出た利益を投資している状況のため、短期・長期の目標を見据え、取捨選択をドライに判断しています。
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自分自身がなるべく自然体で人と接すること。また、相手にも無理させずに自分らしく接してもらえるような雰囲気を作れたらなと思っています。
本音で話した方が早いし、本質的な解決策も出やすいと思うんです。だから、「これを言わない方がいいかな」とか「本当はこう思ってるけど、組織的にこうだから……」みたいに遠慮するよりも、論点を全部出し切って決めた方がいいかなと。まだまだ自分の未熟な部分は多いですが、まずは相手に信頼してもらって、本音で話せる関係を作ることを意識しています。
昔は無理して自分を作って背伸びしていたんですけど、結局うまくいかないことが多くて。だから今は、自分らしさを大事にしながらやるべきことをやるのがすごく大事だなって感じます。どう頑張ってもできないことは無理してもできないし、誰にでも得意不得意がある。ずっと無理し続けるのは難しいし、続けられなくなっちゃいますよね。だから、自分自身で疲れを溜めないことも大切だなと思います。
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ベースフードに入ってから「チームで何かを成し遂げた瞬間」により強い喜びを感じるようになりました。元々1人で家の中で作業したり探索するのが好きで、運動神経が悪いのでチームスポーツもほとんど経験がなく、チームで何かを成し遂げた記憶というのがあまりなくて。でも今ベースフードで働く中で、チームで働くことってこんなに楽しいんだ!って新しい自分を見つけたような気がしています。
グローバルチームは物理的に離れた環境で働いているメンバーも多く、非常に多様なメンバー構成なのですが、チームワークはすごく良いんですよね。特に直近で米国と韓国での事業開始という大きな二つの山があった中で、単独で押し進めるというよりも、チームで助け合って進めていくということが多かったので、今後もそういうチームでいられたら良いなと思っています。
個人の喜びという面で言えば、友人とか知人から「新商品出たね」「買ったよ」「子供も好きで食べてるよ」とか言われると、考えてやったことがちゃんと届いたんだなっていう実感が湧いてきて、すごいなと思うんですよね。それはCMかもしれないし、店頭での販売かもしれないですけど、自分達が設計したことが本当に皆さんに届いて、そして買ってもらえたんだというのが面白いし、嬉しい瞬間ですね。なので、お客さまの話を聞くのはとても好きです。あとは、やはり売上なり会員数なり数字が伸びるのは嬉しいです。
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グローバルビジネスって、究極のフロンティアですよね。食や健康はどんな国の人間にとっても大切なテーマなので、そこで求められているものを理解してちゃんと提供して、しっかりコミュニケーションができれば、他の国の人たちにも受け入れてもらえるはず。BASE FOODを通じて、健康になったり、自己実現につながったり、「これがあったからやりたいことに集中できた」って思ってもらえたら嬉しいし、そういう価値を広げていきたいなと。ちょっとした変化や選択肢の増加でもいいから、何か意義を残せたらいいなと思っています。
ベースフードにはミッションに共感して入社する人が多くて、もともと視座が高い人ばかりなんですが、正直、自分は「世界を変える」「社会を変える」って言われてもスケールが大きすぎてピンとこなかったんですよね。意識できる範囲って、せいぜい仲のいい友達や家族くらいで。でも、今グローバルビジネスを担当するようになって、「本当に世界を変えられるかもしれない」っていう希望や期待を持てるようになり、その考え方がとても尊いものだなと思うようになりました。せっかくこのポジションにいるからには、BASE FOODを通じて、少しずつでもより良い社会に近づけたらなと思っています。
今はまだBASE FOODの商品が少し高価に感じる人もいるかもしれません。でも、世界中の誰もが手に取れるものになって、さらにインフラとして根付けば、人や社会に対して大きなインパクトを与えられるかもしれないし、何かしらの変化を生み出せるかもしれない。だからこそ、目の前のことを着実に進めながら、そんな未来も見据えていきたいですね。
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新しいことを学んでチャレンジして成長する1年、ですね。それは自分自身もそうですし、ビジネス全体としてもです。グローバル担当になる前は、3-4年間くらい同じビジネスにずっと集中してきて、チームメンバーにも取引先にもとても愛着があり、離れることをすごく寂しく感じていました。一方で、グローバルという新しい領域に飛び込んだことで、学ぶことの楽しさであり、その挑戦に対する期待感も生まれています。
色々な国のことを学びたいですし、それをビジネスにきちんと活かして数字もしっかりと伸ばしていく責任もありますし、2025年は新しいチャレンジで成長するというのがキーワードかなと思います。
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Appendix
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特技というか、趣味は家を快適にすることですね。最近アメリカ製のすごいパワーのあるミキサーを買ったんです。一般的な家庭用ミキサーに比べるとかなりのハイパワーで、これがすごく楽しくて、毎日アイス作ったり、ジュース作ったり。あとは全自動で温度管理をしてくれる調理器具を買ったんですが、ご飯がすごいおいしく炊けるし、おこげモードなんていうのもあって。私は元々インドア派なんですが、家からますます出れなくなっています(笑)。
もう一つはまってることが、Googleマップでのピン収集。行きたい場所リストを作る感じで、気になるスポットをどんどんピン留めしていくのがめちゃくちゃ楽しくて。もともと海外旅行は好きなのですが、「次はどこに行こうかな」「この都市に行ってみたい」「このレストラン気になる」ってマップを見ていると、ちょっとした旅行気分になれるんですよね。実際に行った場所には星マークを付けて、星が増えていくのも嬉しいし、あとで見返しながら「あそこ楽しかったな」「ここ素敵だったな」って振り返るのも楽しみの一つです。
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自分らしく生きてるなって思えてる状態が一番良いなと思ってます。社会の中で生きていく上では、楽しいことだけでなく、想定外のトラブルや悲しいことなどタフなことも沢山おきますが、それも全部ひっくるめて、自分らしくですね。自分の人生は自分のものでしかないので、自分の人生を選択して、責任を持つ。そして、楽しいことをする、ポジティブに生きる。すごいシンプルなんですが、それが大事かなと思っています。
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