こんにちは。BASE FOOD note 編集部です。
「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに。」をミッションに掲げ、2016年の創業から8年が経過したベースフード。本記事では「2025 “宣言”」として、ベースフードのCTOである伊東護一に、2024年の振り返りと2025年の抱負や展望を聞きました。

蓄積が生んだ、「安全安心・おいしさ」それぞれの向上。

編集部：
まずは、2024年の振り返りや印象に残っている出来事を教えてください。

伊東：
総括としては、ベースフードの商品の「安全安心」と「おいしさ」のそれぞれを向上させることができたかなと考えてます。ユーザーさんに安心して手に取って食べていただけるよう、出荷前の全数検品やベースフード独自の厳しい基準を新たに設けることを、委託先の皆様と一丸となって取り組むことができました。またそれら「安全安心」の向上は行いつつも、「おいしさ」も向上させるべく数多くの商品リニューアルを行いました。このようにベースフード商品の「安全安心」と「おいしさ」の両面をきちんと引き上げることができたというのが、2024年の総括なのかなと思います。

編集部：
新商品やリニューアルなど、リリース数もかなり多かったと思います。大変だったことや現場の苦労など教えてください。

伊東：
大変だった点は、新商品を発売すること、そしてその「数」を増やした点です。そのためには速度の向上が必須であり、業務の進め方を変えなくてはいけなかったことですね。これは突然変えようとして変えることが出来たわけではなく、創業してから今までR&Dを含む全社のメンバーが蓄積してきた技術やノウハウのベースがあったからこそ、「新しい商品の質と数」にコミットすることに迅速に対応できたと感じています。今まできちんと商品に向き合ってきた経験やノウハウが活きた一年だったと考えています。

チームの想いと共に。

編集部：
2024年で一番印象的だった出来事や商品などはありますか？

伊東：
BASE BREAD こしあんの発売が一番印象的ですね。これまでベースフードでは包餡系の商品としてBASE BREAD カレーを販売していましたが、その技術をベースとし、更に進化させた商品バリエーションを増やそうということで、BASE BREAD こしあんは生まれました。おかげさまで、お客様から、おいしいとご好評のお言葉を多く頂いています。BASE FOODをもっとユーザーさんに楽しんでいただけたらという気持ちで作ったので、そんな私たち開発チームの想いがお客様に届いたのかなと思うと、本当にありがたく、感謝しています。

編集部：
包餡系の商品は、他のものより難易度の高い技術が必要なんでしょうか？

伊東：
製造方法が全く異なってきますので、これまでの延長線上だけではなく、新しい技術も取り入れないといけません。ただ、ベースフードには今まで培ってきた技術の積み上げと、新たな技術を柔軟に吸収する土壌の双方があるため、それらを組み合わせることでハードルを乗り越えることが出来ました。

編集部：
過去の開発の積み上げや経験があったから生まれた商品なんですね。2024年の出来事の中で、他に苦労されたことはありましたか？

伊東：
現在引き続き実施中であり、準備中ではありますが、米国での展開に関しては苦労がありますね。海外に展開していくには現地の法規を十分に理解することが重要ですし、流通の観点からもアセスメントが必要な部分が多く存在します。2024年で得た知識や経験も活かしながら、2025年は海外での展開をより加速させていきたいと思います。

「全員で粘る」ことをエンジンに。

編集部：
海外展開の加速に加え、2025年には他にどのようなことに取り組んでいきたいと思いますか？

伊東：
これからも引き続き「かんたん、おいしい、からだにいい。」を進化させ続けていきたいです。どれかを引き上げたからどれかが悪くなってもよいとい うことではなく、技術革新によりトレードオフを解消した上で、全体の底上げを常に⽬指しています。

編集部：
抱負としてワンフレーズでまとめるとどういう言葉になりそうですか？

伊東：
「全員で粘る」かなと思います。商品価値の向上、「かんたん、おいしい、からだにいい。」の向上は簡単なことではありません。ですが、難しいと思っても粘り強く諦めずにやり続けないといけません。また、それを特定のメンバーだけがやるのではなく、R&D全員で、そしてR&D以外のメンバーも一緒になりながら達成に向かって粘り強く進んでいくのが大事だと思います。
実際に、メンバーからのボトムアップで色々な問題を解決していく動きが数多く起こっていますし、それが不可能を可能にしていくために必要な会社のの重要なエンジンじゃないかなと思ってます。マネジャーだけが諦めないんだと言ってるのではなく、メンバーが粘り強い気持ちを持っているからブレイクスルーが色々な場面で起き、結果として目標が達成されていくという形なのだと思っています。

編集部：
そういった社員のボトムアップから新しいことが生まれるのは、ベースフードのカルチャーですかね？

伊東：
そうですね。全員が目標に向かって真剣に取り組んでいる、目標にコミットするというカルチ ャーがベースフードにはありますので、おのずとボトムアップで新しいことが生まれるのだと思います。各プロジェクトや取り組んでいる課題について、最もよく理解しているのは担当している当人であって、その一人ひとりのメンバーが責任感を持ち、真剣に取り組んで目標達成に向けて解決策を導き出してくれるということがブレイクスルーに繋がっていると思います。

意見を引き出す。

編集部：
職場のカルチャーや環境づくりに関して意識されてることはありますか？

伊東：
メンバーの意⾒を尊重し、自発的なエネルギーを尊ぶ、です。普通のことと思われるかもしれないですが、意見を聞くというよりも意見を引き出すというニュアンスですね。自分の中でモヤモヤとして解決策がないような話だとしても相談に乗って聞き手に徹していると、話すことで考えが整理されたり、これは試してなかったというような新しいアイデアが浮かんだりもします。コミュニケーションによってこれまでにないアイディアが⽣まれてくることを誘うというイメージです。また、そのように出てきたアイデアを他のアイデアと比較し、メンバーが最も良いと思うものを選択出来るような環境づくりも意識しています。
例えばアイデアは私を含め各マネジャーからも発信はしますが、そのアイデアは絶対的に正しいわけではありません。私が⾔うアイデアも他のメンバーが⾔うアイデアも全て対等なんです。話し合いを通じて「どれが一番確度が高いのか」「どれが一番今やるべきなのか」というのを吟味していくと、メンバーの納得感のある課題解決の方法が固まってくると思います。そういうプロセスを踏むことで、実際にアクションを実行するときにも「やってみよう！」という ⾃発的なエネルギーを持って取り組んでいくことができると思っています。

編集部：
ありがとうございます。最後にユーザーの皆さんへの一言メッセージをお願いします。

伊東：
引き続き、これからも進化し続けていくベースフードを、是非一緒に楽しんでいただけたらと思います。

他ベースフード社員からのメッセージ「2025 “宣言”」はこちらからご覧いただけます。2025年のベースフードも是非ご期待ください。