
Base of Bases|コーポレート|IR/ファイナンス|藤井栞奈
こんにちは。BASE FOOD note 編集部です。
ベースフード社員のバックグラウンドやそれぞれが持つ「BASE=基盤」をテーマに、各人が大切にしている価値観やポリシー、仕事観を紹介する企画「Base of Bases」。今回は、コーポレート部 IR/ファイナンスチームのリーダーである藤井栞奈にインタビューしました。

黒字化|時価総額の回復|臆することなく進む|彼らを信じる|素直|社会にとって良いこと|いい人|お墨付き|仲間が増えた感覚|成長実感|パン作り|イタリア

コーポレート部のIR/ファイナンスチームのリーダーとして、IR業務全般、経営管理・経営企画の全体統括を担っています。
IRでは四半期ごとの決算開示のための資料作成、資金調達に向けた投資家の皆さまとのリレーションシップ構築などを日々行っています。経営管理の領域では、毎月の実績の着地をもとに費用のアロケーションを考え、支出をコントロールしています。また経営企画としては事業計画の作成などを担当しています。

短期的には、今期の営業利益の黒字化です。来期の状況はまだ現時点では分かりませんが、来期も増収増益で業績を上げていきたいと考えています。
中長期的には時価総額を回復したいです。実力としてもまだまだ挽回していかないと株価という結果指標には返ってこないと思っているので、まずはIPO価格に戻して、そこからさらに調達して、良い成長を遂げるということになるかなと思います。

仕事に対する姿勢という意味だと「臆することなく進む」です。経験とか年齢に関わらず、成果を出すことが求められている会社なので、それに忠実に、という感じですね。
あとは、「事業部の視点を理解して、彼らを信じる」ことです。ファイナンスという、数字をコントロールする立場、ガイダンスを出す役割としては、「広告効率の良いところにアロケーションして」とか「ここをコストカットして」とか言葉ではいくらでも言えてしまうのですが、実際にそれを実現することやその方法を見つけることの方が難しいですし、頭ごなしに言っても事業部側と良い関係は作れません。なので、彼らの視点や考え方をよく理解すること、そして気持ちよく業務を進行できるようにコミュニケーションの部分でも言葉や表現に気をつけるように努力していきたいと思います。
もちろん、実績のない施策や、スピーディに仮説検証を回したい施策もあります。その必要性は理解しつつも、仮定をどのように設定するか次第でいくらでもシミュレーションが変わってしまうので、予算やROIを見る立場だとどうしても色々と言いたくなってしまう時もあるんです。ですが、そこはまず彼らを信じること。そしてその結果をきちんと振り返って次に繋げてもらうことが何よりも大事だと思っています。ただ、そのバランスや見極めはとても難しい部分があるので、やはりちゃんと相手とコミュニケーションを取って双方理解を高めていくことが必要かなと思っていますね。
また、良いことは良いこと、悪いことは悪いこととして「素直に伝える」というのは大切にしていますね。IRとして株価を気にしながら決算発表をする中で、こういう風に表現するとこう捉えられるかも……これが足枷になってしまうかも……とか気にしてしまう部分もあります。でも、良かったことだけを胸張って言うのではなく、悪かったことも誠実に「すみません、実力足りませんでした」としっかり言うことが、私たちIRに対する信用であり、企業の信頼感へと繋がっていくと思います。勿論未来こういう風に頑張っていきます、と夢を膨らませ期待感を与えていくことも大事ですが、足元の実力値を素直に伝えるというのは私のポリシーとして持っています。
あとは、正義感というと少しニュアンスが異なるかもしれないですが、「良いことをする」というのが私の中では重要なポイントかなと思います。これは金融や広告営業職をしていた頃の体感値というか学びでもあるんですけど、「社会にとって良いことをする」というのはあると思います。


先ほどのコミュニケーション時の工夫の話にも通じるんですが、私は一緒に仕事をして楽しいと思ってもらえたり、困っているときに相談したいって思える人という意味での「いい人」になりたいんですよね。なので、仕事の依頼や相談をする時は、書き方・言い方も勿論ですが、一方的に用件だけを言うのではなく、その目的と双方の目標を達成するために必要なことであるということをしっかりと伝えるなど、常に相手を意識しながらネガティブな感情やヘイトが溜まらないように気をつけています。
あるある話ではないですが、元々友人のような人間関係だったのに、仕事中での言い合いが積み重なり、結果関係値が悪くなって喋り難くなった……みたいなのは本当に嫌だなと思うので、部署や役割が違っていても仲間としての良い関係を保ち、お互いに尊重し合える関係を築けるように気をつけています。

決算の開示日や事業計画の決議であったりと、私の仕事はタイムリミットに追われていることが多いんですよね。タイトなスケジュールでありながらも、自分が100%満足いくアウトプットを出して、それに対して各所から承認を得られた時は、手触り感というか「短いタイムリミットの中で高いアウトプットを出すこと」に対してお墨付きをもらった気がして、自分の中では「達成した!」という感覚になります。
また、私は投資家の方や金融機関の方とお話するのが結構好きです。勿論厳しい質問や指摘も多くいただくのですが、それらの質問やご意見に対して、「弊社の考えはこうです」とか「こういう状況ですが変化も見えてきていてグッドトレンドなんです」とかを説明することで、疑心暗鬼だった方が少しずつ信じてくれるようになったり、そういう瞬間を会話の節目節目で感じることがあるんです。仲間が増えた感覚というか、べースフードを支援してくれる、良いと思ってくれる人が少しでも増えたという感覚があって、それは本当に喜びであり楽しく思える瞬間ですね。


今はファイナンスではありますが、今後もベースフードを成長させるために求められている私の役割をしっかりと理解しながら、自分がやっていることを常にアップデートして、新しい成果であり価値を生み出し続けていきたいと思っています。
今は足元の事業を成長させることが最優先課題ですが、もっと余裕が生まれてきたら、例えばもっと大きくそして新たな価値を生み出せる企業を吸収したり、事業連携したり、ミッションの実現に繋がるスタートアップ企業にCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)で出資や支援をしていくなど、常にベースフードをさらに成長させながらも、自分自身のキャリアにとっても新しい学びがあると良いなと思っています。

まずはきちんと企業としての実力値があるというのを結果で示して、一時期離反してしまった投資家の皆さまにもう一度振り向いてもらいたいと考えています。下方修正をしているので完全に有言実行とは言えないのですが、少なくとも黒字に持っていく実力値があるというのを結果で示して、一時期離反してしまった投資家の皆さまにもう一度振り向いてもらいたいと考えています。
そこの実力を示すことができれば、来年度はもう少しアクセルを踏むことができる一年になると思うので、きちんと示していきたいです。これまで同様にやることは大きくは変わらないですが、ベースフードをちゃんと信じてもらい、共に進んでいっていただける「仲間」を集めていきたいです。

Appendix

趣味はパン作りです。私はフランスパンやサワードウのようなハード系のパンが好きなのでそういうタイプのパンですね。自宅で自家製酵母を作っていて、食べてみてアップデートしてという日々の繰り返しで、本当に商品開発部に移籍できるんじゃないかってくらいパンを作っていますね。自分のパンを売りたいくらい美味しいんですよ(笑)。
パンを焼き始めたのはコロナが始まった頃なんですが、パン作りは私にとってメディテーションのような感覚なんです。事に没入して日常を忘れられるようなところがあって、今でもずっと続けています。酵母は小麦粉と水を発酵させるのですが、定期的に餌やりで小麦粉入れて水を入れて、ちょっとまたアクティベートさせて、ということを2〜3日に1回やり、土日にパンを焼くということを続けています。なので、週末もパンに関わっていますね(笑)。
あとは、ワンちゃんを飼っているので、お世話したり一緒に遊んだりと、そんな日常を過ごしてます。

「良いことをして、成長している」と実感することですね。それを感じることができると自分はすごく人生に満足していると思えるので、これからもそんな瞬間を探し続けたいと思っています。私は成長実感を感じないと嫌になってしまうタイプで、昨年よりも今年、来年は今年よりもっと成長できそう!というのが見えていないとモチベーション下がってしまうんです。仕事もプライベートも「成長した」という実感が自分の満足感に繋がるので、結構常にハッスルしてる気がします。
あとは、本当に完全プライベートな話になりますが、将来イタリアに住みたいんです。50歳とか60歳とかになったら南イタリアとかに大きいコテージや別荘を買って、週に2回くらいレストランとかでアルバイトしながら穏やかに暮らしたい……そんな野望も持っています(笑)

▼他メンバーインタビューはこちら