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UCLA医学部准教授 津川友介氏に聞く「食事で健康」になるために大切なこと

皆さん、こんにちは。BASE FOOD note編集部です。

心身の健康に欠かせない予防の3要素、食事・睡眠・運動。
今回はその中でも「食事」が健康に与える影響について、医学の専門家でありベースフード社の監修でもお世話になっているUCLA医学部准教授 津川友介さんと、代表の橋本の対談記事をお届けします。

UCLA医学部(内科)准教授。聖路加国際病院で内科医として勤務した後、ハーバード大学勤務を経て現職。ハーバード大学博士課程修了(PhD)。高齢化を迎える日本人の健康を改善すべく、エビデンスに基づいた情報を発信している。著書に10万部突破の『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』(東洋経済新報社)など。

「食事」の方が圧倒的に重要

橋本:
津川さんにはいつも世界的な視点からアドバイスをいただいていて、とてもありがたいです。今日は食事と健康の関係についていろいろ聞いていきたいと思います。まず、予防の3要素として食事・睡眠・運動があると思いますが、その中でも「食事の重要性」について教えてください。

津川さん:
予防の3要素の中でも食事は特に重要です。
例えばダイエットをしようと考える時、多くの方は「食事」と「運動」の両方に気をつけようとすると思いますが、最新の医学の研究では「食事」の方が圧倒的に重要で、運動で痩せるのは非常に難しいというのが常識になりつつあります。
皆さん食べたいものを我慢することはとても大変なので、どうしてもその代わりに運動でどうにかしようとしてしまいがちですが、医学研究を見ている限りでは、本当に痩せようと思ったら食事を変えないといけないんです。

さらに癌などの病気の予防という点でも、睡眠や運動、ストレスより、食事の影響の方が大きく、食事は健康のために非常に重要だと言えると思います。
私たちは1日3回、食事の度に「こういうものを食べよう」と意思決定をしているわけですよね。1回の食事の影響はそれほど大きくなくても、それが5年、10年と蓄積されていくと、病気になったり太ったりということに繋がります。

「10年続けられる食事」という視点を

橋本:
ダイエットのお話がありましたが、世間ではダイエットに関して本当に様々な情報があって、私を含めて多くの方が迷っているように感じます。

津川さん:
私のいるアメリカでも、肥満は「国民病」と言われるほど多く健康を損なっている人も多いので「どうやったら痩せられるか」について沢山の研究が行われています。
ですが、データを元に分析したり実験をしたり、数多くのトライアルアンドエラーがあるにも関わらず、「こうしたら痩せられる」という確立された方法は非常に少ないんです。だからこそ、目新しいダイエット法が次々に流行り、それが多くの方の混乱を招いているのだと思うんですね。

私たちは、「こうしたら痩せられる」という確立された方法がない中で、現在存在している医学研究の中から情報を取捨選択して判断していかないといけないんです。

橋本:
ご著書を読んで、そうした研究に裏付けされた根拠があるかということに加えて、長期的な視点で判断することも大事なのだなと思いました。

津川さん:
そうですね。実は糖質制限を含めたどんな食事方法や運動でも、3~6か月の間痩せるのはそれほど難しくないんですよ。皆さん想像できるかもしれませんが、やりたくない食事でも3か月ぐらいだったら続けられる。でもそれを意思の強さや根性だけで6か月、12か月と続けるのは難しいので、どうしてもリバウンドしてしまうんです。
ですが、特に糖尿病や心筋梗塞などの病気を予防するというようなことまで考えるなら、最低10年、もっと言えば20年続けられなければ意味がないですよね。リバウンドを繰り返していても、むしろリバウンドを繰り返すことの身体への負担の方が大きくなってしまいますから。

私たちが健康的な食事をしようとする時に考えるべきは、「この食事って、10年続けられそうかな」ということ。そのためには、いかに健康的な食習慣をつくって、簡単に健康的な食事をとるかということがポイントになると思います。

健康への近道は、無理のない仕組みをつくること

橋本:
長く続けるという点では、BASE FOODをどのようにご評価されますか?

津川さん:
食事は1日3回のことなので、無理のない形でしか続けられないですよね。準備をするのがものすごい大変だとか、ものすごい高額であるとか、美味しくない食事を10年単位で続けるのは非常に難しいので、できるだけ無理をせずに健康になれるような食習慣をつくるのが重要です。

BASE FOODはその点で活用できると思います。全粒粉など栄養価の高いものからできていて、諸々の栄養バランスを考えなくても必要なものが摂れますし、BASE FOODを食べれば菓子パンや精製された白い小麦粉から出来た食品を食べることが減ると思うので、自然と健康に近づくのではないでしょうか。5年、10年経って振り返ってみた時に、健康診断の結果が良くなっていたり、痩せていたり、病気になるリスクが減っていたりということが見えてくると思います。

努力や我慢で健康を維持するのは難しいとので、皆さんには「気付いたら健康になっていた」「無理しないで痩せられた」というところを目指してほしいと思います。


BASE FOOD Laboで聞きました。「健康的な食習慣」をつくる工夫は?

ユーザーのみなさんに聞いた、無理なく健康的な食習慣をつくるためにしている工夫をご紹介します。

・夜は好きなものを食べる代わりに、朝食とランチはBASE BREADと低糖質タイプのグラノーラを食べるように習慣づけてバランスをとっています。

たっつさん

・アプリを使って食生活管理をすることで、バランスのとれた食事を摂るように心がけています。

みぃさん

・朝起きたらまず体重計に乗って結果をスマホアプリに記録。 「昨日食べすぎた分体重が増えているから、今日は控えめにしよう」など、その日の食事の指針を決めるようにしています。

ricco

・トレーニング後、プロテインの代わりにBASE BREADカレーを食べて、栄養摂取と食べる楽しさのバランスをとっています。

新入研究員masaさん

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最後まで読んでいただき誠に有難うございます!今後ともベースフードをよろしくお願い致します。