ベースフードの考える“健康” #4|食事から考える幸せな生き方
皆さん、こんにちは。BASE FOOD note編集部です。
BASE FOODを作る上での健康のスタンスを、全4回でお送りする「ベースフードの考える“健康”」。いよいよ最終回となる#4は、栄養や健康をより広い観点から考えていきたいと思います。
私たちが健康を求めるのは、なぜでしょうか?
今を、明日を、そして人生をより良く過ごしたいからと答える方は、少なくないはずです。今だけでなく、年を重ねてもできるかぎり心身ともに健康な状態を維持したい。そんな願いと食事には、切っても切れない関係があるのです。その根拠となるお話を、2つご紹介したいと思います。
より良い精神は、良い腸内環境から
「健康のために腸内環境を整えよう」。すでに多くのメディアで、腸内環境の重要性が示唆されています。腸内細菌は、善玉菌・悪玉菌・中間菌(日和見菌)に分けられ、それぞれの割合は肥満、糖尿病などと密接に関係すると言われています。
腸内に存在する細菌は約1000種類あり、その総数は100兆個と、地球上に住む人類70億以上ですら、足元に及びません。私たち一人ひとりが、膨大な細菌が住む惑星と言っても差し支えない数字ですね。
腸内環境の改善は、肥満や生活習慣病、大腸がんのリスクを下げるとも言われています。近年の研究でも、アスリートなどの競技パフォーマンスに腸内環境が影響しているという報告も見られています。私たちの身近な生活を考えても、「腸内環境は重要」と思えるシーンが沢山あるのではないでしょうか。
お腹の調子が良ければ仕事にも集中できるし、趣味も思い切り楽しめます。身体的な健康だけでなく、毎日をハッピーに過ごすというメンタルヘルスの観点でも、腸内環境はかなり重要なファクターです。
腸内細菌において、善玉菌を増やす作用を持つとされるのが食物繊維です。BASE FOODにも、良い腸内環境を作るために、1食あたり6~7gの食物繊維が含まれています。
ちなみに、食物繊維が一般的に注目されるようになったのは、ここ2、30年の間だったのではないでしょうか。それ以前は、エネルギーにならず消化・吸収もされない不要なものとされていました。時代を重ねながら、私たちの健康の情報は常にアップデートされていると感じられるエピソードです。
食事は「寿命」にも大きな影響がある
科学が進歩するにつれ、人類の平均寿命は延びています。同時に、寿命に対する考え方も、時代を追うごとに変わってきたのではないでしょうか。
単純に寿命を延そうという観点から、健康寿命を延ばすという考え方へ。急速に高齢化が進む日本では、社会保障費用の増大が問題であり、医療費や介護費の増大が予想されます。その抑制として、厚生労働省も「健康寿命の延伸」が重要なテーマであると提唱しています。
そして、現在は「老化を遅らせる」研究すら実用化の可能性が見えつつあります。
そんな老化の研究の第一人者、ハーバード大学医学大学院教授のデビッド・A・シンクレア氏は、ベストセラー『LIFE SPAN~老いなき世界~』で「老化は治療できる病気」という衝撃的な言葉を記しています。
書籍の中で、老化を遅らせるための食事法も紹介されており、「精白穀物を避けること」「豆類を食べること」「食事量を少なめにすること」が提案されています。
日本人の食文化である「粗食」や「腹八分目」という言葉を、想起させるような話ですね。しかし、単純に普段の食事量を減らすと、何らかの栄養素が不足する可能性が高まります。ですので、健康的な日々を送るためには、
腹八分目に食事を抑える
「日本人の食事摂取基準」で示された必要量の栄養素を摂取する
「ハーバード食事プレート」で推奨されている食材(豆類、野菜、全粒穀物など)を選ぶ
これら全てをなるべく満たす必要があります。すごく大変だということは、想像に難くありません。栄養と食のプロフェッショナルである栄養士さんも、日々様々な考えを巡らせて学校給食などの献立を考えているのです。
もう少し楽に食事量や栄養バランスのハードルをクリアできないものか。BASE FOODには、そんな思いも込められています。
食べ過ぎなくても1食分の栄養をすべて満たし、おいしく食べられる。その思いの果てに、最新の研究で示されている「老いのない人生」にもBASE FOODが貢献できるとしたら….。私たちにとって、チャレンジが尽きることはありません。
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